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清水哲男の薩摩農園コラム - 社長がゆく!!Vol3

社長がゆく連載

新曲カラオケのうたい方」 -Vol.3

「あんた、カラオケ好きか?」
話は突然カラオケに飛んだ。

黒豚と名古屋コーチンの話題に移る前にしておかなければならない話がある。

「ひらめき」についてだ。
カラオケは好きだと答えると、にやりと意味ありげな笑みを浮かべて舟橋は話を続けた。

「十八番ばっかりうたうんやにゃあか?」

そうだと答えると、それではダメだと笑った。
「俺なんかは、新曲ばかりやで。1回も聞いたことないうたをうたうんや。連れにもそうさせる。たいがいうたえんわなあ。みんな俺とカラオケいくと災難だといやがりよる」 なぜ聞いたこともない曲がうたえるのかとたずねると、簡単なことだと彼は笑った。

リズムにもパターンにも曲調にもパターンがあるという。
それさえつかめば「どんな曲でもパッとうたえる。みんなうたえる」と。 まさにひらめきのなせる技だと思った。それまでの人生で数限りない曲を聞いてきた。だからイントロを聞いただけで、それがどんな曲なのかわかる。

つまりイントロを聞いただけでどううたえばいいかひらめくのだ。

舟橋の「ひらめき」という言葉を聞いて、「直感的判断」と受け取る人がいる。

が、まちがいだ。

彼が使う「直感」と「ひらめき」という言葉のちがいを確かめた。
「直感っていうたら、感覚的に物事を感じることや。何にも考えとらんわ。ひらめきいうたら、とことん考え抜いて、だいたいこうやなとパッと思いつくことや。道筋がみえるんやな」

彼のいう「ひらめき」は、経験と推理、考察に裏付けられている。
「黒豚でも、名古屋コーチンでも、本業がありながら次から次に変なこと、わけのわからんことをはじめよるて思われとるかもしれんけど、俺には全部わけわかっとるんだ」
場当たり的な直感で事を運んでいるのではない。

考え抜いて推理し、見通しを立て、そして実際の行動に移す。
それが舟橋のやり方なのだ。

「割れるもんなら、最初から割っときゃあええ」
というひらめきから、ダブル・ヘックスが形になるまで3カ月を要している。

着想から3カ月という時間を短いと見る向きも多い。
しかし、見通しが立ってからの3カ月だ。彼にとってはやけに長い試行錯誤だったかもしれない。
「ダブル・ヘックスも黒豚も名古屋コーチンも、参考になることなんかどこにもない。考えて、見通しを立てて、試行錯誤して、どこにもない形にしていくんや。おもろいでぇ」

養豚、養鶏の新しい形については次回に委ねたい。 ところで、なぜ川辺を選んだのかとたずねた。

「これや」 舟橋は、はぐらかすように悪戯っぽく笑いながら、
右手の小指を立てて見せた。

社長がゆくバックナンバー

第1回
不思議な社長の不思議な会社
第2回
心で聞いたらささやいた
第3回
新曲カラオケのうたい方
第4回
殺せなかった鶏
第5回
売ったらあかん
2007年9月 作家:清水 哲男 - 社長がゆく!! vol.3

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